LIFEを活用してケアの質向上に活かす

令和5年8月30日

厚生労働省では

第222回社会保障審議会介護給付費分科会が開催されました。

第222回社会保障審議会介護給付費分科会(厚労省)

今回の議題は

『令和6年度介護報酬改定に向けて』
・ 地域包括ケアシステムの深化・推進
・ 自立支援・重度化防止を重視した質の高い介護サービスの推進

という内容で

 

◆認知症への対応力強化
◆医療・介護連携、人生の最終段階の医療・介護
◆新しい複合型サービス
◆地域の特性に応じたサービスの確保
◆LIFE

について

詳細な資料が示されています。

 

『LIFE』の資料を確認してみると

LIFEを活用した具体的な事例について

まとめたページがありました。

 

その中には

《LIFEへのデータ入力・提出によりケアの質向上に与えた効果》
• ADLや認知機能の状態についても、日々のアセスメントやひとつひとつの行動を検証しながら、目標設定を点数化するようになった。
• 各職員が担当各利用者に対して定期的にアセスメントを行うことで、日々のケアに対する姿勢に変化が見られると共に、職員間でアセスメント内容の確認を行っている。
• 褥瘡について、予防を含め、日々職員同士が確認を行っている。
• 全ての加算が利用者のケアに反映できている。
特に自立支援促進加算では、離床促進、ポータブルトイレに関する利用者の尊厳保持、食事を普通の椅子で食べる等の取り組みを意識付けすることが出来た。

という記載があります。

 

LIFEを活用することで

ケアの質向上にも

効果があったという事例です。

 

 

LIFEの活用には

エビデンスに基づいた自立支援・重度化防止等を進めるため

という目的があります。

 

事業者側としては

前回の報酬改定において

LIFEを活用することで算定できる

新たな加算が新設されたため

 

新たな加算を取得するためにLIFEを活用し始めた

というところもあるかと思います。

 

実際の介護現場では

加算を算定するための過程の中で

定期的に利用者を細かくアセスメントするきっかけになり

そのアセスメント情報を元に

今後のケアについて考えるきっかけにもなっているようです。

 

LIFEについては

担当者を決めて

その1人が入力作業をしている

という事業所もあるかと思いますが

 

LIFEの情報を元に

職員間で情報を共有し

ミーティングを設けることによって

職員全体のケアの質の向上にも

つなげられそうです。

 

今はまだLIFEを活用していない

活用しているけど一人の担当者だけが活用している

という事業所は

あらためてLIFEの活用方法について

考えてみても良いかもしれませんね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。