徘徊対策として不適切な行為
認知症の症状が進行すると
あてもなく外を出歩いてしまったり
外に出かけたまま帰ってこられなくなる
”徘徊”と言われる行動が見られるようになります。
徘徊を行う理由には
過去の習慣や日頃のストレスなど
様々な要因があるとも言われますが
その対策について
「こうすれば必ず大丈夫!!」
というものがあるわけではありません。
万が一
徘徊してしまったときに備えて
身の回りのものには名前と住所と連絡先を記載しておく
玄関にセンサーをつけておく
GPS機能を持ったものを常に身につけておいてもらう
地域の方に認知症の方がいることを理解してもらう
事前に福祉関係者や警察にも相談しておく
などの対策が考えられます。
いろいろと考えられる対策の中で
不適切なものとして
外からカギをかけて
家から出られないようにする
という行為があります。
これなら一人で外に出られないから安心
と思う方もいるかもしれませんが
本人の行動を制限する行為になるため
虐待行為に該当してしまいます。
厚生労働省が掲載している
『高齢者虐待防止の基本』に
身体的虐待の具体例として
”外から鍵をかけて閉じ込める”
という行為が記載されています。
本人の周りの家族だけで
介護方法について検討していると
もしかしたら
知らず知らずのうちに
虐待行為に該当することが
対策としてあげられているかもしれません。
介護でお困りの方は
家族だけで判断せず
必ず介護関係者も交えて
相談していただけると良いかと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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