自立支援・重度化防止の推進

昨日の続きになります。

厚生労働省では

令和3年度介護報酬改定に向け、議論が進められています。

第191回社会保障審議会介護給付費分科会

 

議題のひとつである

  • 自立支援・重度化防止の推進

について

3つの項目の中で、14の論点が示されています。

自立支援・重度化防止の推進(PDF資料)

 

1.介護の質の評価と科学的介護の推進

論点①介護の質の評価と科学的介護の推進(VISIT・CHASE)

2.リハビリテーション・機能訓練、口腔・栄養

論点②リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養の一体的な運用

論点③ADL維持等加算

論点④リハビリテーションにおける心身機能・活動・参加の評価

論点⑤適時適切なリハビリテーション専門職の活用(生活機能向上連携加算)

論点⑥介護保険施設における口腔衛生管理

論点⑦栄養ケア・マネジメントの強化

論点⑧多職種連携における管理栄養士の関与

論点⑨通所サービス利用者の口腔機能の向上

論点⑩通所サービスにおける栄養ケア・マネジメント

論点⑪認知症グループホームにおける栄養改善

3.重度化防止の推進等について

論点⑫寝たきり予防・重度化防止のためのマネジメント

論点⑬褥瘡マネジメント加算

論点⑭排せつ支援加算

 

 

介護事業所では

自立支援・重度化防止について

事業所の人員体制、事業所での取組み内容、取組みに対する結果

などによって加算の算定が可能になります。

 

その算定基準について

複数の分野に分けて見直しが行われています。

 

実際に自立支援・重度化防止の推進のためには

事業所間の連携や職員のスキルアップが求められるかと思います。

 

在宅サービスを提供する事業所については

複数のサービスを利用している高齢者も多く

それぞれのサービスごとで連携して

自立支援・重度化防止の方法について

検討していく必要があります。

 

また、専門職を配置して

機能訓練、口腔ケア、栄養改善を行うにしても

専門職同士の連携や

職員全体での知識の向上やスキルアップも

必要になってくるかと思います。

 

注意しなければならないのは

新たな基準が設けられた際に

基準を満たすことが目的になり

本来の

自立支援・重度化防止の推進

という目的が薄れてしまう場合があります。

 

しっかりと目的に沿ったサービス提供ができるよう

事業所全体で「何のために行うか」という

目的の共有をする機会を設けても良いかと思います。

 

 

各論点の詳細については

厚生労働省の資料に記載されていますので

あらためてご確認ください。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。