持続可能な介護保険制度の実現

2000年に介護保険制度が始まってから

40歳以上の人が支払う介護保険料は

右肩上がりで増加し続けています。

 

高齢者人口の増加にともない

要介護認定者数も増え

介護サービスに関わる費用も増加しています。

 

このまま

少子高齢化が続き

介護費用の増加も続いていくと

財源の確保が難しくなり

介護保険制度自体の持続可能性が危ぶまれます。

 

その財源を補うために

保険料を増やすだけでなく

 

介護保険制度が始まった当初は

一律1割負担だった利用者の負担割合を

所得に応じて2割~3割負担になるように

改定されています。

 

また、介護サービス費用を抑えるために

介護報酬の改定が行われたり

報酬算定上のルール変更が行われたり

しています。

 

それでもまだ

介護費用が抑えられなければ

40歳から支払う介護保険料を

さらに若い世代にも負担させたり

利用者の自己負担をさらに増やしていくことも

考えられます。

 

そうなってしまうと

介護サービスの利用を控える人が増えたり

家族がサービスを利用させないと判断し

今まで以上に介護で困る人が増えてしまう可能性もあります。

 

そうはならずに

介護保険制度を持続させるためには

費用負担の増加で補うのではなく

介護サービス費用を抑えることで

持続可能な制度にすることが理想的と考えられます。

 

介護サービス費用を抑えるためには

年齢を重ねても

介護を必要とすることなく元気でいられること

健康に長生きできることが必要です。

 

介護が必要になっても

地域で支えられる環境を作ること

高齢者になっても孤立しない

孤立させないコミュニティを作ること

介護にならないように

さまざまな種類の活動や参加の場を用意すること

などが大切になります。

 

介護事業も

介護予防・自立支援というテーマを軸に

サービス提供が行われているところが増えています。

「健康寿命の延伸」という言葉もあります。

 

介護保険制度を持続可能なものにするために

現役世代や高齢者の費用負担でなんとかするのではなく

今よりも健康で長生きできる社会を作ることで

実現していきたいですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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