ソーシャル・インパクト・ボンド

ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)とは・・・

官民連携の仕組みの一つで、行政や民間事業者及び資金提供者等が連携して、社会問題の解決を目指す成果志向の取組である。

行政サービスを民間のNPOや企業に委託し、民間の資金提供者から調達した資金を基に事業を行い、事業が予め合意した成果を達成した場合にのみ行政から資金提供者に報酬が支払われる。

民間資金によって社会的コストを削減する事業が実施できれば、行政コストも削減されるうえ、資金提供者がリターンを受けることができるという仕組みであり、事前に設定された目標が達成されない場合、行政から資金提供者への支払いは発生しない。対象とする社会課題の性質、施策を行う事業者、目標の設定、評価機関、そしてそれらを管理する中間支援組織のいずれもが重要な要素となる。SIBは、行政と事業者による成果連動型支払と民間資金活用を組み合わせたスキームであり、民間資金活用を除いた成果連動型支払と合わせて成果連動型委託契約の手法の一つである。

ウィキペディアより引用

 

昨日のブログで紹介した

愛知県豊田市の取組み

「ずっと元気!プロジェクト」

がまさに

ソーシャル・インパクト・ボンドを活用した

介護予防事業となっています。

 

 

ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)は

2010年にイギリスで初めて実施され

2019年時点で、SIBを用いた案件は22か国130件にのぼるとのことです。

 

具体的な事例として

日本では

介護予防、認知症予防

がん検診受診率向上、生活習慣病予防など

 

海外では

路上生活者の社会復帰支援

元受刑者の社会復帰支援

教育・就労支援を通じて若者ニートの社会復帰支援

シングルマザー育児支援

親子関係改善・家庭外保護サービス利用児童の家庭復帰

など

活用されているようです。

 

 

また、日本では

経済産業省が

健康寿命延伸産業創出推進事業の中で

ヘルスケア分野における

ソーシャル・インパクト・ボンドの案件組成支援を行っているとのことです。

ヘルスケア分野におけるソーシャル・インパクト・ボンド(経済産業省)

 

 

まだ事例の数は多くありませんが

こういった仕組みをうまく活用して

社会課題に対する取組みが増えてくるといいですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。