第二回「上手な医療のかかり方アワード」開催決定

厚生労働省では

令和元年度から

医療従事者の負担軽減や若い世代に対する医療受診の教育のため

「上手な医療のかかり方」プロジェクトをスタートしました。

 

その中で

医療のかかり方の改善に努め、優れた普及活動や取組を表彰する

上手な医療のかかり方アワードを開催していました。

その第2回が開催されるとのことです。

上手な医療のかかり方.jp

 

去年受賞した13の事例も公開されていますので

どんな活動や取組が表彰されたのか見ることができます。

事例紹介冊子(PDF資料)

 

事例をのぞいてみると

民間企業の従業員に対しての取組や

病院や自治体、NPO法人などの地域に対する取組

などなど見ることができます。

 

中でも、興味深かったのが

全国土木建築国民健康保険組合の

多剤処方に対する取組でした。

 

複数の医療機関を受診することにより

同様の効果のある薬を複数処方されてしまったり

飲み合わせが良くない薬が処方されてしまう場合があります。

何もわからず、多くの薬を処方すれば

重度の副作用や死亡リスクも高めてしまいます。

 

そこで、保険組合は

保険請求の状況から、多剤処方が疑われる方に対して

薬剤の処方内容、不適切が疑われる処方薬剤の組み合わせ、不適切理由に加えて

薬局薬剤師又はかかりつけ医に相談を促す内容を記載した

『お薬相談通知』

を該当者の自宅へ郵送したとのことです。

 

この取組みが

薬に関して不安を感じていても

お医者さんに自分の意見を言い出せない患者さんに対して

「お薬相談をしていいんだ」という想いの後押しになったとのことです。

 

 

同様に、薬の処方については

相談したくてもできないという方が

少なくないかと思います。

 

ぜひとも

副作用のリスク軽減のため

不安を抱える患者さんの気持ちを支えるためにも

こういった取組が広がることを期待したいですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。